第1章
□転校 !?
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チラ…
チラ…
お兄ちゃんと2人並んで歩いてると、色んな人達がチラチラこっちを見てる。
主に女子高生やOLなど。
お兄ちゃんが歩くたびに女の人が振り返る。
『お兄ちゃんを見てる人いっぱいいるね〜』
クロロ「このルックスだからな。それよりも、リンは女の子ならまだしも男にまで見られてるのが許せない」
クロロは周りにいる男共に視線を向けると、ギラッと睨みつけた。
『もぅ止めてよお兄ちゃーん』
ぷーっと顔を膨らませ口を尖らせクロロを睨む。
クロロ「〜〜ッッ!!/////その顔はヤバイ///」
リンの顔を見て顔を真っ赤にし、それを隠すように片手でそれを覆った。
『何が!?キモイって!?』
クロロ「ハ!?」
(こいつ無自覚にも程があるぞ(汗)
クロロは呆れ顔でリンを見た。
内心ため息をつくお兄ちゃんなのでした。
ハンター学園にたどり着くと、立派な大きな門があり、正門から続く長い道に宮殿と間違うくらい大きな校舎。
2人はただ口を開けて呆然と立ち尽くしていた。
『大きいねぇ〜…。』
クロロ「お城か(汗)話には聞いていたが、ここまでとはな」
そして、監視カメラが私たちを捕らえ、インターホンから『クロロ様、リン様。お待ちしておりました。どうぞお入りください。』と言った。
私たちは学園内に入り、只ただ敷地の広さに驚きを隠せないでいた。
「…お二人共、こんにちは」
後ろから声をかけられ、2人は振り向く。
金髪の艶やかな髪、深い海のように澄んだ碧い瞳にスーっと通った鼻。
長身で王子様のような容姿に私は見とれてしまった。
「私はクラピカと申します。理事長から案内役を託りました。理事長室までご案内しますので、どうぞこちらへ」
言葉使いや紳士的な振る舞いが王子様のようで、私は眼をキラキラさせていた。
リンのクラピカに向けるキラキラお目々に気づいた兄。
クロロ「リン、ぼーっとするな」
『分かってるよー…。』
クロロ「なんかムカツクな…」
兄はクラピカの背中を目を細めながら見ていた。
学園内を歩くと、やっぱり男の人ばかり。
私達が目立つのか、振り向く人が多い。
私は歩いている最中、学校のパンフレットを読み、周りの校舎を確かめた。
校舎は1〜15棟、その真ん中に中央棟があり、その他にはグラウンドと校庭、テニスコート、温室などがあるみたいだ。
私の身長よりも大きい校舎内の地図を広げた。
ちんぷんかんぷん。
無駄に広過ぎる……。
慣れるまで絶対迷うな…。
理事長室前につき、王子様クラピカくんがドアを叩く。
コンコン
「クラピカです。お二人をお呼びしました。失礼します。」
ガチャ
あれ?ママ?
「みんな遅いわよ〜」
ドアを開けると黒髪で茶色の瞳の美形な人と、何故かママがいた。
『何でママが?私達の方が先に出たよね?』
「車で先回りしたからに決まってるじゃない♪」
なるほど。
リニア「やぁ。よく来てくれたね。私が理事長のリニアだ。君達がミトさんのお子さん達だね」
この人が理事長さんで、ママの再婚相手かぁ〜。
優しいそうだなぁ〜。
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