第1章
□転校 !?
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ミト「あ!!それと、お相手のリニアさんには一人息子でリンと同い年のクラピカくんがいるから会ったら仲良くしてあげてね。近々一緒に住むから♪」
『「ハァ!!!???」』
私たち兄妹はとことん声が揃うのが好きみたいだ。
クロロ「あ゙ーッッ俺の大事なリンが食われるーッッ」
食われる!!??
クロロ「こんな可愛いリン見たら絶対ソイツ鼻血出して襲うに決まってるだろ」
襲う!!??
イヤイヤ、こんな不細工誰も相手にしませんって(汗
『ママの大好きな人の息子さんなんでしょ?だったらきっと良い人に決まってるよ!!』
ミト「さすがリンちゃんッッ!!」
ガバッ
ママは感激したのかリンに抱き着き頬擦りした。
クロロ「ハァーー………」
兄は溜め息をつきながら2人を見ていた。
そんなこんなで、この日はママの再婚と転校話のせいで、大好きなハンバーグを味わう事が出来なかった。
――――…
――――――…
っと言うわけなのです…。
グレーに黒のラインのブレザー、黒のカッターシャツ、黒のズボン、そして赤チェックのネクタイ。
洒落たデザインだ。
胸にサラシを巻き、お母さんから貰った制服に腕を通し、茶髪でショートのウィッグをつけ、最後に髪にワックスをつけて、鏡の前でクルッと♪
『よしっ今日から男だ!!!』
ガチャ
『みんな〜私の男装姿どう〜??』
「「!!!!????」」
リンがリビングのドアを開けると、皆の目が見開いた。
ミト「イヤ〜ンリンちゃんイケメンじゃなぁい♪♪」
『へへ♪』
ママはキャキャッと女子高生のノリで騒いでいる。
ミト「お兄ちゃんより良い男だわっ」
ママは目をハートにさせている。
クロロ「おい(汗」
クロロ「素材が良いとここまで変わるか。カッコカワイイってやつだな」
うん??よく分かんないけど、男には見えるって事だね♪
つか、カッコカワイイ?なんだそれ?
ミト「後は男言葉ね。これからは“俺”って良いなさいよ。」
『は〜い』
俺俺俺俺俺俺……
よしッ大丈夫。
ミト「あと、くれぐれも他の人達にはバレないよ〜にッッ!!」
クロロ「それは俺がサポートするから任せてくれ」(バレたらリンが襲われるからな…。)
ミト「そ♪なら安心ね。じゃあ学校に着いたら理事長室に挨拶しに行きなさいね」
『はぁ〜い。行ってきま〜す』
私達は玄関のドアを開け、2人で歩きはじめた。
新しい出会い
学校、友達、先生
期待と不安が入り混じりながら、私達は足を踏み出した。
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