小説

□突然の再会
1ページ/2ページ


※サスケが里を抜けた後の話。偶然出会ってしまったサクラの独白。





一人の人に何度も恋してしまう…
そんなことがあるのでしょうか…?




【突然の再会】


サスケ君が里を抜けてしまった。
思いっきり突き放された。


それでも私はサスケ君を忘れられずにいた。


この里にもう彼はいない…。

分かっているのに里を歩く時はつい探してしまう。


サスケ君に似た人につい立ち止まってばかみたい…。なに動揺してるの…私ってば…。



一度は忘れようとした恋なのに。
心決めたはずなのに…覚悟を決めたはずなのに…。




やめようと思えば思うほど好きになってしまう。

自分らしくいられなくてもいいから…

サスケ君の近くにいたい…



サスケ君を想っては苦しんでいた日々。


そしてその日、私は彼に再会した。






サスケ君がいなくなってしまって、ただただ毎日を過ごしていた私の前に彼は現れた。


木の葉のはずれの森で私は彼をみつけた。



突然の再会



ざわめく森の音はもう聞こえない…。

サスケ君から視線を外すことができない…。

諦めたはずなのに…覚悟を決めたのに…心持っていかないで…ッ…。



その顔を見たら一瞬でわかる…
サスケ君から復讐の二文字は消えていない。



サスケ君から目を離すことができない…


堕ちていくようなこの感覚…





あぁ、私はまたあなたに恋をしたんだ。











あなたに会えばこうなること…知りながら。
抜け忍になったサスケ君を想っているのは駄目な事。

でも、いつだって私は本当はこんな偶然を待ってたんだ…。


「サスケ君!!!」


私は思わず叫んでしまった。


嫌われてるのは分かっている。


サスケ君はゆっくりと私を見た。
目があった。


しかしすぐに消えてしまった。
一瞬で消えてしまった。


その場に残された私は涙を流した。

また消えてしまった…
私の目の前でいなくなってしまった…



やめようと思えば思うほど…好きになってしまう。

自分らしくいられなくてもいいから…


サスケ君…っ…あなたの近くにいたい…近くに居たいよ…




あなたじゃなきゃだめなの……





こんなにも苦しいだなんて…っ…




あなたに二度目の恋… …





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ