放課後、貴方を待っているのは

□「待っとったんやで?」
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校門を出るとそこには、今吉が立っていました。

「おぉ、きたきたこっちや」
「いや、こっちって言われても…」
「なんや不服かいな」

…どういうことなの。
この人はいっつも掴み所がない。
結局一緒に帰ることになったじゃないか。

「なんやなんでおんねんいう顔しとんなぁ」
「別に」
「冷たいのぅ、ま、ええわ。一緒に帰れたら」

もぅ私この人が解りません誰か訳してくださいませんかお願いします。
いや、嫌いじゃないのよ???
むしろ好きって言うか…何て言うか。
でもっ!!!!!!!!
私にこの人の相手が務まる気がしないんですが…
ん???
あれ、何で今吉先輩がいるんだ???
私は黙って歩き始めると、歩幅を合わせ歩いてくれる先輩。
隣を歩いていた先輩はいきなり吹いた。

「ぶっ!!!!!!!!」
「ちょ、なんで吹くんですか!?」
「いや、すまん((笑」

思ってないな…???

「思とるって、いやな???今改めてなんでおんねんて思たやろ???」

なんで心が読めるんだ。
いや、思ったけど。

「やろ???あぁ〜、腹痛いわ((笑」

一発殴ってやりたい。

「ちょ、殴るんはよしてや???ワシのこの綺麗なか…」
「誰が綺麗な顔だ???え、誰がだ???」
「冗談やがな」
「はぁ、で???何でいるんですか、今吉先輩。」
「あぁ、今日か???ワシ今日オフやねん。部活はなし」
「へぇ…え???休みなんですか!?」

なおさら何しとんじゃこの人は。
せっかくの休み潰す気なのか???
私なら早く帰ってゲームしてるね、確実に。

「そや、休み。せっかくの休みやさかい、自分とどっか行こう思てな???」
「何故に!?」

その瞬間、隣を歩いていたはずの先輩は消えた。
驚いて振り向くと、先輩は立ち止まって少し切なそうな顔をした。

「自分、わざとか???」
「は???」

先輩ははぁ〜…と溜め息をつく。
溜め息疲れるようなこと…した???

「ワシ、ずっと前から自分のこと好きやねんけど。」
「は…はぁ???」
「ちょ、もっとマシな反応出来んのかいな。仮にも告白されたんやで???」
「そ、そんなこと言われたって…///」
「まぁ今すぐ返事は聞かんさかい」

今吉先輩だって鈍感。
心は読めるのに、大事なところは読めないんだから。

「バカ。私だって好きですよ???」
「な、せやから今は聞かん言うたやろ…///」

先輩は顔を真っ赤にした。
なんだ。
こんな顔…出来るんだ。

************

長い…長い。
おわれwwwww
 

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