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□休日の過ごし方
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「……」



「……」






暇だ。



私は、ちらっと彼のほうを見た。



「……」




彼、鈴木達央さんは現在本に夢中になっている。


久しぶりに、達央さんに会えると思ったら…。





『家に行こ』

と、言われ少し期待をしてしまった私。




だが、着いたらとっさにソファに横になり本を読み始めた。




そして、今に至る。






「……」


…どうしよう…。退屈すぎる…。




声、かけようかな…。いや、でも邪魔になっちゃうかも…。


でも、やっぱり…。






「た、達央さん…!」



「ん?」



本を閉じ、私の方を見てきた。



「っう、あ、その、あの」


な、なんて言えば…。




「っか、か、構って欲しいです…!」




「…!」



!な、なに言ってるんだろ…。私…。




「…由紀。立って」



「っえ?は、はい」




ぐいっ!




「っきゃ、」



立った私を、達央さんが腕を引っ張り私は、達央さんの上に馬乗りになってしまった。



な、ななんで…。



恥ずかしく声もでないよ…。




そんな私に、達央さんは私の頬に手を当てた。
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