二次創作『銀魂』長編
□異名狩―漆―
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「吸血された人間はどうやったら目を覚ますんですかィ?」
「なんか、アイツの血を採取して飲ませればいいらしい。まぁ、今日見た限りあんまり口に入れたいような色じゃねぇが。」
「弱点なんかは?あの睦月って男は攻撃が殆ど効いてないみたいだったんで・・・」
「一応効果がないように見えて少しずつはダメージを与えられてるみてぇだぞ。まぁ、あんなにアイツがタフなのはどっかで回復能力に富んだ種族の血を飲んで来てるからだろ。俺が思うに、あんな回復能力を持った一族は一つしかいねぇ。」
「・・・夜兎!」
「そうだ。アイツは夕暮れ時しか戦闘しなかったし、昼間は着込んでたしな。普通の夜兎よりは太陽慣れしてるだろうが、それでも日の光は苦手な筈だ。」
「じゃぁ、昼間にアイツを見つけて倒すしかないんですねィ。」
「あぁ、そうなるな。」
「明日にでも探しにいきやすかィ?」
「いや、こっちも万全の状態で臨んだ方がいいだろう。まぁ、今日はとりあえず寝て、詳しい事は明日考えようや。」
「そうですね。」
銀時に一通り事の荒ましを話した沖田と山崎は幾分か落ち着きを取り戻していた。二人は銀時の意見に賛同し、明かりを消すと、床についた。