天飯小説
□花の指輪 4
1ページ/4ページ
それから、数日後。
きつかった指輪も、わりと悟飯の指に馴染んだ頃。
何日かぶりに、悟天と顔をあわせた悟飯。
隣近所同士で何日かぶりに、と言うのもおかしな話だけど、悟飯はここ数日、研究の為に大学に泊まり込みだった。
そして、やっと一段落ついて、少し早めの時間帯に自宅に帰ったところで、悟天とばったりあった。
ちなみに悟天はどこかへ出かけようとしていたのか、玄関から出たばかりだった。
その玄関先で悟飯とばったりあった。
悟天はとたんに満面な笑顔を浮かべて、それから今にも抱きつきそうな勢いで
『兄ちゃん、お帰り』
と言う。
もちろん、さすがに抱きつきはしなかったが。