天飯小説
□花の指輪 2
1ページ/7ページ
約束通り指輪をはめてあげるから、片方の手を出して
にっこり笑って言う悟天の言葉に
どうしよう・・・?
と、困っていると、
『ほら、兄ちゃん、早く。
片方の手を出してよ』
と、催促する悟天。
しかし、
『あ・・・いや。
でも・・・・』
と、まだ迷ったままの悟飯。
そんな様子の悟飯に、しびれを切らす悟天。
『ったく、仕方ないなぁ。兄ちゃんは』
と、言いながら悟天は自分の方から手を伸ばして悟飯の片方の手首をグイと、掴む。
悟天に手首を掴まれ
『あ』
と、思わず声を漏らす悟飯に悟天は
『兄ちゃん。指輪はめるから少しだけ、じっとしててよ』
と、言いながら悟飯の指に指輪をあてる。