天飯小説
□花の指輪 1
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ある日の事。
悟天を連れて裏山を散歩していた悟飯。
しばらく野山を駆けていたが、少し疲れたので休む。
しかし、悟天は疲れを知らないのか、それとも大好きな兄と一緒にいられることが嬉しくてたまらないのか、はしゃいであちこち駆け巡っている。
その様子を微笑ましそうに見つめながら
『元気だなあ・・・・悟天は』
と呟いた後、
『はしゃぎすぎてあんまり遠くにいくんじゃないぞ』
と、声をかける。
『うん。わかってるよ、にいちゃん』
と、手を振ってへんじをする悟天に悟飯もにっこり笑って手を振り返す。
それからしばらくの間、ぼんやりとそらを眺めていたが、ふとなにかを思い付いたのか、野花を摘みはじめる。