☆My vernal days☆
□1Day♪
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「白雪ちゃん、青春部に入らない?」
突然、仲の良かった佐藤先輩に部活へ勧誘された。
こんな時期にか。※冬です。
ちなみに私は帰宅部だ。
一体なぜ私に?てか、そもそも青春部って何だ?
・・・アレか、あの、
『皆、あの夕日に向かって走れぇぇぇ!!』
みたいなヤツか?それとも、捕われた仲間を助ける為に廃工場まで駆けつけて、その仲間と背中合わせにしてケンカでもするのか?
いや、どっちにしろ面倒臭い。てか、後者だったら警察沙汰だろ。
よし、断ろう。
「あの〜、私は・・・」
いいです。
そう言おうとした瞬間、
「ま、青春部って言っても、名前だけ、形だけだけどね〜・・・。
基本、先生もあんま来ないし、皆でトランプとかして遊んでるだけで、
ちょっとでも青春っぽい事してればいいってかんじだからなぁ〜・・・」
待て待て待て。
それじゃ、まるで・・・
「あそ部。・・・って言っても過言ではない・・・かな?」
・・・な・ん・だ・と!?
なんて素敵な部活なんだ『青春部』。
最高じゃないか!!
そんなユルい部活だったら、今までの生活とあんまり変わらないんじゃないか?
「え・・・、じゃあ私がもし青春部に入ったとしたら、他の部活の助っ人に行ってもいいんですか?」
「え?あぁ、うん。いいんじゃないかな?」
「ホントですか!?」
こんな理想の部活があっていいのか!?
って一人で感動して、
「青春部、入ります!!」
・・・気づけばこんな事を言っていた。
で、その時に、
「本当!?じゃあ、よろしくね!!」
って笑った先輩が夕日に照らされて、凄く綺麗で、ちょっと百合に目覚めかけたのは
ここだけの話・・・
「青春・・・かぁ・・・」
そういえばまだ高1だったわ、私。
そうだよね〜、やっぱ高1で帰宅部は無いよな・・・うん。
まぁ、青春ってのがイマイチよく分かんないけど・・・
『青春部』Life始動!!
―・・・そんなこんなで、部活に入ってしまった事に若干不安になった、高校1年の冬・・・―
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