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先島光、向井戸まなか、比良平ちさき、伊佐木要。
幼馴染み4人は、昨日までに引き続き地上の学校での1日をこなすべく登校していた。
まなかが地上の人間である木原紡に釣られ、
またその後、倒れたところを救ってもらったことで、
まなかの紡を見る目は光の面白くないものになっているようだった。
まなか自身の無自覚のうちに光は苛立ち、なんとなく良くない雰囲気が流れていた。
そんな登校途中。
「あれは……」
最初に気づいたのは要だった。
4人の向かう美濱中学の制服。
まなかが無意識に頬を赤くし、光が余計に表情を険しくする。
4人の行く先にいたのは、紡と、見知らぬ女の子だった。