二次小説
□ちゃんと見せてよ
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家に着く頃には梨子の様子も戻り、今練習しているピアノの曲や次のライブの新曲の話を聞かせてくれた
2人で夕飯の準備をしている際も会話は続く
まさに会えなかった分を埋めるように
夕飯は無難にカレーを作った
食事と片付けを終える頃には、お互いの口数も減っていた
会えなかった分だけ話したいというのもあったが、2人という緊張を紛らわしていた面もあった
折角一緒にいられるのに緊張しっぱなしというのも勿体ない
思いきって梨子に声をかける
「よければさ」
「果南さん?」
「一緒にお風呂入ろっか」
梨子は赤面して「あ…」とか「その」と、くるくる表情を変える
でもちゃんと小さく頷いてくれた
先に梨子を入らせ、湯船に浸かった頃合いで入る
1人で入るには余裕のある湯船で梨子は体育座りで小さくなっていた
「足、伸ばせばいいのに」
「果南さんみたいにスタイル良くないですから」
「私は梨子の体好きだよ?」
「しっ、知りません///」
話ながら手早く髪と体を洗い湯船に入る
対面して浸かると、梨子から抗議の視線を受けた
結局私に背を向けて腕の中におさまるという構図になった
(こっちの方が密着してて恥ずかしいんじゃ…というか私的に我慢できないんだけど)
湯船の中で触れる梨子の肌が何とも言えず心地よい
もっと触れたくて腕を前に回し、梨子を抱き締めるように引き寄せる
「か、果南さんっ//」
「ダメ?」
「……じゃないですけど//」
「良かった」
目の前にある真っ赤になった耳が可愛くて、つい食べたくなってしまう
「ひゃっ…//果南さん…」
(なんでそう可愛い反応するかな)
自分がやったことは棚にあげて、もっと声が聞きたくなる
耳や首筋へのキスを続けながら、手でお腹や胸を撫でていく
「んンッ……やっ、」
「梨子って敏感だよね」
耳元で囁くとビクッと肩が震える
次第に声がより艶っぽいものとなっていく
「あン…ん、かな…ん、さん」
そろそろその声を出す柔らかい唇に触れたくなる
「梨子…こっち向いて」
「っ…や」
首を横に振る
「どうして?」
手は休めずに問う
「ン…だって、きっとだらしのない顔っ、だから…」
「だったら尚のこと」
片方の手を梨子の顎に持っていき、少し強引に首を反らす
「ちゃんと見せてよ、梨子の可愛い顔」
そしてそのままキスを落とした