小咄

□嫉妬
2ページ/7ページ

「ま、わからないでもないけどね?」

「う・・・・・・。」


リュックにニヤリと笑われて、思わず気まずくなって黙りこんだ。

「でも、チイだってさぁ・・・・・・スピラじゃ敵うもののいないブリッツのスター様じゃん?」

「スピラじゃって――どういう意味だよ?」

「そりゃ・・・・・・ユウナんからジェクトさんのブリッツ話、聞いてるし?」


再びニヤっと笑ったリュックを見て、俺はまたため息をつく。


――結局俺って、太陽にはなれないのかな。


ザナルカンドでの俺は・・・・・・エイブスのエースで。人気者で。


けど今の俺は――


「あっ!お帰り〜〜〜〜!」

「リュック!いらっしゃい!!」




――ユウナのお荷物・・・・・・かもしんない。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ