小咄
□ゲーム
3ページ/3ページ
―――かっこわりぃ
そう言ってテーブルに突っ伏した俺を見て、ユウナがまた笑った。
「親子って無意識に似ちゃうものらしいよ。」
「ユウナは?ユウナはどっちに似てるの?どんな子供だった?教えてよ―――。」
親父しか知らないユウナがいなくなるように―――
って、それは俺の心の中のセリフ。
「うーん。性格は、お母さん似ってよく言われたなぁ。」
「へー。意外。」
「なんで?」
「だって異界で会った時、大人しそうな人だと思っ・・・わー!!待てって」
ユウナは途中からティーダの話も聞かずに、手近にあったものを片っ端から投げてきた。
「ひどい!!それどういう意味よ!」
「ちょっ!待てって!悪かったってー」
半分じゃれあいのようなケンカをしながら、ティーダは密かに決意していた。
ユウナが作ってくれる昼飯食べたら、練習に行こう。
ジェクトシュートよりもっとすごい俺だけのシュート、そのうち絶対編み出してやる―――