第1章

□epilogue
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「うわっと!」


何時間も歩き続けてようやく、サボテンダーを見つけて走り寄ろうしたその時、突然魔物
が横から襲いかかってきた。

ふいをつかれ、慌てて飛びのくギップルの代わりに、ソラが魔物に斬りつける。魔物は
あっというまに幻光虫へと姿を変えたが、肝心のサボテンダーは当然のように姿を消して
いた。

照りつける太陽の下、どこにいるかもわからないサボテンダーを探し続けていた2人の間
に、険悪なムードが流れる。

「ギップルさ、砂漠ナメてない?
 いつでも魔物に襲われてもいいように心構えしとくのは、基本でしょ。」

「ああ?!誰にもの言ってんだ!オレは砂漠育ちだぞ?
 たまたまサボテンダーが目に入ったからそっちに気を取られただけだろーが!」

「だから、それが――」


目の前に広がる風景に、ソラは思わず黙りこんだ。


――ケンカしてる場合じゃ、なかったかも。


「ギップル?ここで初めて2人で話したの、覚えてる・・・・・・?」
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