第1章
□爆発
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「失礼します!」
発注する警備用マキナについて、設計図を見ながらギップルと議論を交わしていたヌージ
が、顔を上げた。
「ルチルか。どうした?」
ルチルは軍人らしく姿勢を正す。
「砂漠で緊急事態が発生した模様!
ギップル殿に緊急連絡が入っていますが、どうされますか?」
――くそっ
ギップルはルチルが言い終わらないうちに駆け出していた。
――何があったんだ?魔物?事故?それとも・・・・・・?
息を切らせて通信用のスフィアの前に辿り着くと、発信元は、ビーカネル砂漠のナーダラ
だった。
後ろに不吉な黒煙が上がる――