第1章

□Happy Birthday!
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「うー、さみぃ」


小声で文句を言いながら寺院の裏手に回ったが、誰もいない。

――呼び出しといて、遅刻か・・・・・・?遅刻はオレの専売特許だっつうの。


そう思いながら辺りを見回すと、寺院の屋根の上から、ひらひらとソラが手を振っていた。

――よっ。

軽くジャンプすると、寺院の屋根に手をついて、よじ登る。


「はええよ、バカ」

「ちゃんと起きれたんだね、エライエライ。」

「あれ、お前が作ったんだろ。
 不法侵入、って知ってるか?」

「しっつれー!
 昨日、部屋に納品用のマキナ忘れたから取ってこいって言ったのは、そっちでしょ。」


――ああ、あの時か。そういえば、そんなこと頼んだような・・・・・・
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