第1章
□出会い
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「本気?」
――めんどくせぇことになりそうだ。
心の中で密かにため息をつきつつ質問を続けると、少女は当たり前のように笑った。
「もちろん。」
「・・・・・・念のために聞くけど、なんの面接かはわかってるんだよな?」
「発掘。
ビーカネル砂漠で。
マキナのパーツを。」
ギップルは、今度こそ溜め息を隠さなかった。
「魔物も出るんだ。キツイだけじゃなくて危ない仕事だぞ。」
「大丈夫。ずっと自分の面倒は自分で見てきたから。」
「でもなぁ・・・・・・」
今までだって少女と言っていい年齢の女を雇ったことがない訳じゃない。だが、何といっ
てもそれは、このスピラを2度も救った元大召喚士様と伝説のガードご一行だったのだ。
その時のことを思い出して苦笑いを浮かべていたギップルの片目が、突然大きく見開かれる。
「!!!!!!」
目の前の少女は彼に断りもなく、身にまとっていた服を脱ぎ始めていた。