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□霊峰ガガゼド
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「ザナルカンドのスタジアムじゃ、ブリッツの試合は大抵、夜だ。ま、たまに特別な試合
 が昼間に行われたりするが――」

「夜?どうやって試合をやるんだ?」


まったく理解できない様子のアーロンを、ジェクトは豪快に笑い飛ばす。


「スタジアムっつーのはな、光と音の洪水だ!それこそ、眩しいくらいだぜ。
 鳴り響く音楽に夜を照らす光線、大歓声の中ほとばし出る水――そのすべてを見つめな
 がら、オレは頭に思い描く。敵をかわして放つ、ジェクト様シュート3号・・・・・・!」

「珍しく情感溢れるセリフだな、ジェクト。」


ブラスカはジェクトが試合に向かう姿を思い描いて微笑んだ。


「試合が終わったらどうするんだ?」

アーロンは、まるで昔話の続きを聞きたがる子供のように、ジェクトに話の続きをせがむ。


「勝ったら、一晩中どんちゃん騒ぎだな!」

「また酒か。」

「酒もだが、歌ったり踊ったり、とにかく大騒ぎよ!
 大抵は店に集まった連中がジェクト・コールをおっぱじめる。」

「店?試合のあとも店がやってるのか?」

「言ったろう!ザナルカンドは眠らねぇのよ!」
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