小咄 A
□Aerith2
1ページ/3ページ
信じられないことが、起こったの。
空からソルジャー、ふってきた。
ほんの一瞬、息ができなくなるかと思った。
だって――あの日と、同じだったから。
あなたの時と、おんなじ。
彼はあなたと同じ空色の瞳で――あの大きな剣を背中に背負う仕草もそっくりで――自分
は元ソルジャーだって、そう言ったんだよ?もう少しで、あなたがもう一度会いに来てく
れたのかなって、信じそうになりました。
ねぇ、ザックス?
彼は少しだけ、あなたに似てるんだよ。
ふふっ。全然違うだろって、ザックスなら言うかもね。
たしかに彼は、あなたよりも愛想が悪くて。ちょっとかっこつけた喋りかたで。
でも、ふとした仕草がドキっとするほど、似ているんだよ?
だからかな・・・・・・最近は、あなたのことばかり思い出します。
ザックス。私はあなたに、ずっと聞きたいことがあったの。
あなたは――幸せでしたか?