第2章

□ビサイドより
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その日、ティーダは海辺での自主練を終え、ユウナが待つ家に帰るところだった。今はブ
リッツ・シーズンオフだったが、毎朝日課になっている早朝練習を休むことはない――練
習を休むと、1日のリズムが崩れた気がしてかえって調子が出ないのだ。


ガサガサっ――


草陰から、突然飛び出してきた数体の魔物。


「ちっ。」

ビサイドの海に再び戻ることができて以来、まったく魔物と遭遇することがなかったティ
ーダは、フラタニティを家に置いてきていた。仕方なくティーダは、3年前、毎日見てい
たワッカの闘い方を真似てボールで応戦するものの、慣れない闘いで苦戦を強いられる。

「くそっ。」


背後からするどい爪が襲いかかる――


「――臥せてーっ!」


ズガァァァン・・・・・・!


魔物が幻光虫となって消えるのを確認して起きあがると、ユウナが銃を構えて立っていた。
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