第1章
□Happy Birthday!
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ジリリリリ・・・・・・!
枕元に置かれたマキナのうるさく鳴り響く音で、ギップルは目を覚ました。
――ん・・・・・・こんなもん・・・・・・持ってたっけか・・・・・・?
辺りは暗く、夜明け前。まだ目が覚めきらないギップルは、音が止んだのをいいことに、
再び眠りに落ちた。
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・ジリリリリ!
5分後、再びうるさく鳴り出す音にイライラしながら起き上がると、見覚えのない、その
マキナの下に手紙があることに気がついた。
『やっと起きた?
裏で待ってる』
――チッ。
ギップルは手近にあったシャツを着ると、まだ眠気の残る顔で頭をかいてから眼帯をつ
け、上着を羽織って外に出た。
――こんな手のこんだことするヤツは、アイツしかいねぇな・・・・・