X−0
□究極召喚
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「ちがう!!!!!」
――ブラスカが大声出すとこ、初めて見たな。
ジェクトは驚きのあまり、思わず声を失った。
――でもよ。悪いがこれだけは譲れねぇ。
「何が違うんだよ。アーロンもお前も、ずっと隠してたんじゃねぇか。
それとも、言い訳でもあんのか?」
「それは――」
返答につまるブラスカをかばう様に、アーロンが口を挟む。
「ジェクト。
ブラスカ様はただ――」
「お前は黙ってろ、アーロン。」
ジェクトの問い詰めるような瞳が、ブラスカを射抜いた。
「究極召喚を唱えたら、お前も死ぬ――なんでそんな大事なことを話さずにここまで来た
のかって俺は聞いてんだよ!!」