X−0
□ブリッツボール
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「え・・・・・・?いいのか?」
「私も一度は観てみたかったんだ。
なかなか好いカードらしいよ。」
そう言うブラスカの手には、ルカスタジアムで行われる試合のチケットが3枚、握られて
いた。ルカ・ゴワーズ対アルベド・サイクス。ジェクトはどちらのチームも知らなかった
が、どうやらスピラでは好カードらしい。
「よーくお前が、許したなぁ?」
「私は別に、堅物ではない!」
相変わらずの2人を見て、ブラスカが微笑んだ。
「たまには、こんなことがあってもいいじゃないか。そろそろ始まるぞ、行こう。」
「じゃぁコレ、頼むぜカタブツ。」
「なっっ!私はお前の撮影係じゃないんだぞ!ジェクト!待て!」
ジェクトは映像スフィアをアーロンに投げてよこすと、ブラスカと一緒に笑いながらスタ
ジアムへと歩いていった。