第2章
□ビサイドより
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リュックはまっすぐユウナに向かって走ってくると、泣きそうな顔でユウナに抱きついた。
「・・・・・・水くさいよ。
また、出かけるんでしょ?」
それだけで、ユウナには通じる。シンとヴェグナガン、スピラを脅かす強大な敵に2度ま
でも立ち向かったのは、他の誰でもない、一見華奢で線の細い、この2人の少女なのだ。
「うん、リュック。ありがとう。」
――こうしてユウナ、ティーダ、リュック、ワッカの4人は、ルールーとイナミに見送ら
れ、キーリカに向けて旅立った――