第2章
□ビサイドより
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「これはもう、旅に出てスピラの様子を見てくるしかないっス!
ちょうど、ブリッツもシーズンオフだし・・・・・・トレーニングがてら、スピラの様子を見て
回るっていうのは?」
まるで暗い雰囲気を払うように、ティーダが明るくそう言うと、当然のようにユウナが私
も行く、と付け足した。
「今日はいろいろ準備するとして、出発は明日の朝っスね。」
テキパキと事を進めている2人を眺めながら、ルールーが徐に口を開く。
「ユウナ。ティーダ。ワッカも連れていってもらえないかしら?」
「えっ?」
「へっ?」
「マジ?」
平和な家の中に、3人の声が同時に響いた。