君の香りと混ざりあって(勘違いされ主)

□桜の樹の下で〜HUNTER×HUNTER編〜
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〜キルア(6歳)サイド〜
...どいつもこいつも、オレ
みたいなちっちゃい奴の手で、
こんなに簡単に殺せちゃうんだ。
ツマラナイ。ーーと、思って
いた。ある仕事の後で、其奴に
会うまでは。其奴は、まるで闇のような瞳を持っていた。イル兄
よりも無表情、イル兄の瞳より
さらに深い闇。ーー勝テナイ。
逃ゲロ。そう、本能が言う。が、しかし、オレは反射的に彼の
心臓に魔手を伸ばしていた。
・・しまった!
闇「'止まれ'」
・・妖しく澄んだ、しかし低い声。彼に言われるままに、体が
動かなくなった。何だコレ。
闇「ぼクは、
リヴァル=ティアード。
『闇の言の葉』リヴァル。」
『闇の言の葉』・・父さんが、
相手にしてはいけないと言った
筆頭に挙がる、暗殺者同士での
呼び名。しかし、その一方で
母さんは、同じ暗殺者として
会いたがっていた。
闇「少年は?」
早く、オレの名を呼んでほしい。
その欲求が体を蠢き、おかしく
なりそうだ。
闇「あぁ、もしかして、
キルア=ゾルディック?」
キ「そう。・・リヴァルって
呼ぶからね。リヴァル、
ゾルディック家に来ない?
母さんが会いたがってた
から。」
闇「分かった、行こう。・・
心配しなくても、毒とか
入れられても大丈夫だよ。」
試しの門にて
闇「この門を開けばいいの?
・・ふうん、そう。」
この門のことを余さず伝えたと
いうのに無表情は崩れず、格の
違いを思い知らされた気になる。
ギ...ゴォォオオン
コイツ...片手でZまで開けて
しまった。ますます、格の違いを思い知らされた。まだオレは
Tしか開けられないのに。
ゾルディック家にて。
キキョ「まぁ、キル、お帰り
なさい!・・そちらの
方は?」
キ「・・母さんが会いたがってた
『闇の言の葉』だ。」
闇「『闇の言の葉』こと
リヴァル=ティアードと言います。
どうぞお見知り置きを。」
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