冗談交じりの境界線上(イルミ弟主)

□白い雪の絨毯から〜1〜
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や。オレは、
イルミ=ゾルディック。一応、
ゾルディック家の長男なんだ。
ここで、オレの双子の片割れ、
リルイ=ゾルディックのことを
説明しようか。オレと同じ黒髪で
銀色の睫毛、女顔。生まれた時
からオーラを自在に操れ、ほぼ
無感情だったらしい。暗殺者と
しては最高だったが、リルは体が弱く、ごくたまに血を吐いて
しまうほどの病弱だった。しかもオレたちより父さんの血を多く
受け継いだキルが現れた。そこで
リルは、生まれつき持っていた
発、『ぼクは設定する』で自分の能力を使い方次第で最強になる
ものへと作った。そして、病弱な体を推して仕事に出かけた。
その頃からかな、リルは、人を
殺す時だけ、無感情になった。
普段の「イル」も「兄様」に
なったり表情がまったく動かなくなったりして、最初は驚いた。
父さんたちは喜んだけれど、
オレは素直に喜べなかった。
オレが、リルの表情や健康を
取っていってしまったように思うから。その度に、そんなことは
ないよ、とリルは言ってくれたが
やはり辛いと表情が物語っていた
・・
 

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