大切なあなたへ

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「‥‥‥‥大方見当はつくが、まあいい。次は戦う時に会おう。」

赤司はだいたいの事は知ってる。
何故かと言われてもわからない。
だから、俺とあいつの間に何かあった事には気付いているんだろう。

赤司が立ち去った後、俺らは解散した。


「おい、火神。」


テツと一緒に戻ろうとする火神を俺は引き止めた。
火神は振り返ると、テツがそれに気付いたようであいつも立ち止まっていた。
もちろん、もう一人の誠凛のやつも。


「なんだよ。」
「お前は‥‥‥‥。」


俺はコイツに何て言うつもりなのだろうか。
ただ、前に佐倉の話にコイツが出てたのを思い出して呼び止めただけなのだ。

そう冷静になって考えてみると、呼び止める事もなかったと思い、何でもないと言った。


「アップはちゃんとすませとけよ。俺を楽しませられるらいにな。」


うるせえよ。と返ってきた言葉に少しビックリした。
前のあいつなら挑発に乗って、喧嘩になっていたかもしれないと思ったからだ。
その近くで、あまり表情は変わらないテツの目が怒っているように感じた。

俺、何かしたか?と思いながらちらりと横を見ると、相変わらずもう一人のやつはビビっていた。





まだWCまでには時間がある。今控え室に行ってもうるさいだけの奴らがいるし。

さて、どこで時間をつぶそうか。
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