大切なあなたへ

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そして早くも全国大会が始まった。



いつもは余裕の顔でバスケを楽しんでやってる大輝君も、さすがに緊張しているようだ。


帝光の理念は”百戦百勝”

絶対に勝たなければならない。


大輝君と同じように1年生にして1軍の人がいた。

赤司征十朗

紫原敦

緑間真太郎


そして遅れながらにして入った
灰崎祥吾



特に理由はない。
だけど私はこの人たちとなら帝光は優勝できると思った。


ピーッ


「試合終了。帝光中学、全国大会出場決定!」



ワーッ



すごい歓声だ。

私も皆のところへと走っていった。



『大輝君!!』

「おぅ!!」



今回は一年生だけでもいけるだろうと判断した監督がスタメンに選んだのは大輝君たちだった。


『Congratulations on getting your victory!! I am really pleased for you!!』

「お前ときどき英語喋ってるけど、オレ分かんねぇよ。」


あ、また言っちゃった。
嬉しくなったり、テンションが上がるとつい出ちゃうんだよね。

「”おめでとう。私も嬉しいよ。”って意味だよ。」


え?


「お、赤司。お前今のわかったのか!?」
「青峰も勉強すればわかるよ。まあ、少なくとも赤点だけは免れると思うが?」

「うるせぇ。」



征十朗君も話せるんだ。

『Have you ever been abroad?(どっか行ったことあるの?)』
「No, I never. But my diligence is rewarded.(いや、ないよ。でも勉強したかいはあったね。)」
『Yeah! Your speaking is very good!(うん!凄く上手いよ!)』
「Thanks.」


「頼むから日本語で話してくれ。訳が分かんねぇ。」

「まあ、頑張れ。青峰。」


私、このチーム好きだなぁ。
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