大切なあなたへ
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今日は待ちに待った入学式
大輝君とさつきちゃんと同じ中学!!
小学校も同じだったけど、2人と同じクラスに全然なれなかったし。
今回は一緒になれるかな?
途中から編入してきた私に2人はすごくよくしてくれた。
一緒に帰ったり
一緒に遊んだり
休み時間も誘ってくれたり
家も近かったから
皆でご飯食べたり
私達はいつも一緒だった。
「晴香!!大ちゃんがまだなの。一緒に起こしにいこ!」
『うん!』
これもほぼ毎日の光景。
だけど少し違うのは着ている服
毎日いろんな服で入っていった青峰家に
今日からは真っ白の少しブカッとしたブレザー
今日から本当に中学生なんだ!!
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あれから3人でたわいない話をしながら帝光中学校の門をくぐった。
そこにはとにかく人 人 人 人!!!
「うわぁ〜すごいねぇ。」
これぞ
『This is Japanese school entrance ceremony rushだね!!』
「いや何言ってんのかさっぱりだわ。」
「ところでさ、部活どうする?」
そんなの決まってんじゃん!!
「『バスケだろ!!/でしょ!!』」
『え?』
「は?」
「クスッ二人とも息ぴったり。じゃあ、私もバスケ部に入るよ!」
『女子バスケに入るの?』
「違う違う。マネージャーとして入るの。私はプレーできないからね。晴香は女バスに入るの?」
『んー。それは迷い中。女バスはあんまり強くないらしいし‥‥‥‥』
男子と混じって出来ないかなぁ?
大輝君とやってる方がきっと楽しいし。
「試合に出れなくてもいいんなら、さつきと一緒にマネージャーでもいいだろ。先生に聞いたらどうだ?」
それもそうか
『うん!じゃあ、私もマネージャーにする!!』
「頑張れよ!」
『大輝君こそ、帝光は男子の方強いらしいし。1軍から3軍まであるって知ってる?それこそ頑張んなきゃ、レギュラーにはなれないよー!!』
「大丈夫だって!それに、強いやついねぇと面白くねぇだろ?」
そして私達は3人ともバスケ部に入り、大輝君は1軍入りに合格していた。
さつきちゃんと私もマネージャーとして先輩たちに色々教わったりして大変だったけど、すごく楽しかった。