SHORT STORY
□好きなんだ‥‥
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『あ、えっと。‥‥‥‥うん。』
ビックリしてしまい。すぐには返答できなかった。
それもそうだ。さっきの理由に加え、私の好きな人は目の前にいるのだから。
「だよな‥‥。」
『ど、どうしたの?青峰君らしくないよ?』
自分のドキドキしてる気持ちがばれないようにするのが精一杯で、青峰がどんな気持ちなのかを理解することが出来なかった。
「俺らしい方がいいか?」
『え?いや、そういうわけじゃないけど。‥‥ちょっと意外だっただけ。』
「‥‥‥‥自分でも分かってんだよ。いつもの俺じゃねぇってことくらいは。」
『本当に大丈夫?』
「けど、そうでもしなきゃ伝わんねぇの!」
グイッ
『キャッ!?』
いきなり腕を引っ張られた先は青峰君の腕の中で、筋肉質の堅い胸が目の前にあった。
好きな人の腕の中にいて、緊張しない人はいないだろう。
私の心臓もこわれるんじゃないかってくらいバクバクしていた。
『(聞こえてたらどうしよう。)/////』
『ちょっ、青峰君?!』
少しパニックになってるのかもしれない。
『(っていうか、これ以上心臓が持たない!!)』
そんなことは露知らず、青峰君はさっきより腕の力を強めていた。
「‥‥‥‥‥‥好きだ、李璃。」
『‥‥‥‥‥‥‥え?』