ずっとキミを想ってた
□１５
2ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
『もしもし、お母さん？今部活中なんだけど。』
スポドリを作っている最中だったから、誰もいなくて出る事が出来たけど、本当は部活中にこんな事をしてはダメなのだ。
『後でかけ直すから、今はちょっと切るね。』
そう言って切ろうとしたが、慌てて母が止めた。
「後でじゃ遅いのよ。」
後でじゃ遅いって‥‥‥‥
そんなに慌ててどうしたのよ。
「大輝がもう、寮に戻るって言うの。今駅に向かってて乗るはずなんだけど、空、見送りにいけない？私今から出掛けなきゃならないから、行けないのよ。」
寮に戻るって言ったって、一生会えないわけじゃないんだから‥‥‥‥
同じ東京に住んでるわけだし。
「もう帰ってこないって言ってたわ。何バカな事言ってるのかと思ったんだけど、本気みたいで。」
もう‥‥‥‥帰ってこない‥‥‥‥‥‥‥‥？
え、でも、会おうと思えば、会えるでしょ？
避けるわけじゃ、ないんでしょ？
「多分、私たちとは会わないつもりなんでしょうね。」
そんな‥‥‥‥‥‥
「だから、ちょっと言ってきてあげて？ちゃんと戻ってきなさいって。」
ﾋﾟｯﾋﾟ
『あ、えっと、キャッチ入ったから、後でもう一回電話するね！？』
「あ、ちょっと、ちゃんと行きなさいよ！？わかっt」
ﾋﾟｯ