ずっとキミを想ってた
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機嫌の悪い大輝をなだめながらも、ショッピングセンターに着いた私たちは、今現在スポーツコーナーでバッシュを見ている。
『あ、大輝、これなんかどう?結構いい色だと思うんだけど。』
「あぁ。でもこっちもよくねぇか?」
『あ、それもいいかも。』
「どうすっかな‥‥‥‥。」
バッシュ、本当に好きなんだろうな。
確か、昔もお小遣いの前借りまでしてバッシュコレクションしてたし。
「空の言ってるそれもいいしな‥‥こっちも捨てがたい‥‥‥‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥‥‥すごい悩みよう。
『ねぇ、二つとも買ったら?』
「まあ、でも金がなぁ‥‥‥‥」
あ、そっか。
バッシュって結構高いもんね。
今見てる高い方のバッシュでも3万だし。
でも
『私も出すよ?』
さすがに全部出すには高すぎるけど、少しくらい出すぶんには構わないしね。
「いや、これ俺のだし。」
『もうすぐ誕生日近いでしょ?だから誕生日プレゼント。』
そういえば大輝に誕生日プレゼントあげた事なかったような‥‥
「あー、そういうわけなら。サンキュ。」
『うん。じゃあ、私お会計してくるね。』
「俺はこんだけ払うから、後の残りがお前からのプレゼントでいいぜ。」
え、でもこれほとんど全額じゃ‥‥‥‥
「んじゃ、俺便所行ってくる。」
『ちょ、大輝!?』