ずっとキミを想ってた
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「うっわー。青峰、お前すっげぇな。何だよその順位!」
「どうしたんだ?」
「これ見てみろよ、ある意味すげぇ結果。」
名前順に結果が返ってきて、私の次に返された大輝の周りには人が集まっていた。
「んだようっせぇな、別にいいだろ?」
「いやいや、これは別によくねぇだろ。」
「学年6位
‥‥‥‥‥‥下から。」
下から6番目って、前より下がったんじゃ‥‥‥‥
「うわぁ。大輝、勉強しなよ。」
「んぁ?ユリか。」
「私が勉強教えてあげようか?」
「あー、そうだな。」
大輝の彼女‥‥
確か、一週間くらい前に出来た彼女だっけ。
彼女が絶えたこと、大輝にはなかったよね。
いつも誰かしらは、大輝の隣にいるもん。
「つか、勉強出来なくても、大抵の運動出来るし、バスケ部エースだし、モテるし。何なんだよ、お前。」
「いや、知らねぇけど。」
「前の大会だって、お前一人で46点取ったんだろ?」
嫌でも聞こえてくる会話。
なるべく気をそらそうとするが、彼らの声はクラス中に響くくらい大きかった。
「空ちゃんは学年2位、青峰はバスケ部エース。お前ら兄妹、何者だよ。」
「あいつは勉強してるから。オレはバスケしてるから。それだけだろ?」
「はぁ?」
顔をあわさないようにしているため、私は家に帰ってすぐ自室にこもる。
そして、何もする事がないから勉強する。
そんな事を繰り返していたら、勉強する癖がついてしまっていた。