大切なあなたへ

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「青峰君、今日は?」
「行くわけねぇだろ、一昨日行ったのに。」

「そっか。」

……………。

「お前最近あんま言わなくなったよな。」


前までは、行け行けっつってたのに。
今じゃ聞いてくるだけだ。


「そ、そんなことないよ。」

そういや。若松さんも変わったよな。
ズケズケ言わなくなった上に、やらねぇら来るなとまで言われたし。



何かあったか………………。



しょうがねえ。
さつきは言わなさそうだし、他のやつに聞くか。


「やっぱ、行くわ。」
「えっ?」
「だから、行くっつてんだよ。」

「わ、わかった。今吉先輩に言っとくね!」


はぁ。
めんどくせぇ。


ーーーーーーーーーーーーーー



「おー青峰、来たか。」
「誰か新しいやつとか、入ってきたのか?」


「……何でそう思うん?」


否定も肯定もなしか。

「なんとなくだよ。」

「そんじゃ練習は。」
「俺パース。来ただけだし。」

「え、やらないんですか?」
「それなら、くんじゃねぇ!!練習な邪魔だ!!!」


やっぱり。


「あんたも、良も変わったよな。」

「なにがだよ!?」
「す、すみません。」


「別に。」


珍しく今吉さんも詰まってたかんあったしな。


「んじゃまあ、頑張って。」
「おい、青峰!!」


他のやつ当たるか。




「なんか、練習ゆるいよな。」


あ?
なんだ?


「慣れてきたって証拠だろ。佐倉がいるときは、もっときついからな。」


どういう意味だ?
これじゃまるで‥‥‥‥‥‥


「男バスにはいるって言ってきたときはビックリしたけど、さすがキセキの世代って感じだよな。」
「そうそう。ただ、青峰が来るときは来ねぇってのがちょっとな。」


俺がいないときだけ‥‥‥‥‥‥


「まあ、たまにしか来ねぇからいいんじゃね?ほぼ毎日来てくれてるし。」


そうゆう、事かよ。


だからさつきも、今吉さんも、若松さんも、良も、他の奴らも。
佐倉が来てたから、その事を知ってたから。俺を邪険にしてたのか。


あいつは、俺がいないときだけ‥‥‥‥‥‥

んだよそれ。
ふざけんな!!



俺から逃げるなよ!!
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