大切なあなたへ
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バシャッ
ボタポタ
また‥‥‥‥か
私をいじめるのは別にいいんだけど。
やり方が中学生以下なのよね。
教室に入ったら、水が入ったバケツでかける。
下駄箱には画鋲や紙、ゴミまで入ってる。
そして、上級生からの呼び出し。
「消えなさいよあんた!!」
慣れてきちゃった。
痣とか、血まで出たりしたけど
別に死ぬほどの量じゃないし。
「皆に謝りなさいよ!!」
水だって風邪引くかな?ってくらいだし。
病院行くほどでもない。
「まだやられ足りないの!?」
皆に信じられてないのは、ちょっと辛いけど………。
私がガマンすればいいだけだし。
「私良いもの見つけちゃった♪」
「えっ!?それはちょっとヤバくない!?」
「でもこいつはミツキたちにもっと酷い事してんのよ?」
「それもそうね。」
さっきから何言って…………!?
一人の先輩が手に持っていたもの。
それは鉄でできた水道管の一部。
短いものではあるが、思いきり降り下ろせば致命傷を与えることのできるものだった。確実に病院行きだろう。
そんなものを使うというのは正気の沙汰ではない。頭がおかしいのだろうか。
「じゃあ、私から行くよー」
本気でヤバい。
そう思った。
「あんたら、そろそろ止めといた方がええと思うで。」