大切なあなたへ
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バンッ
「いきなりレギュラーは入れたからって、調子に乗らないでよね!」
どうゆう風に見たら調子に乗ってると思われるのだろうか。
あの試合から、はや1ヶ月。
あの時から、今日までずっと影でこそこそと因縁を付けられている。
暴力まで増えてきた。
けど、私はとにかく耐え続ける。
アメリカにもいじめはあるらしいけど、私は今までいじめに関わったことがない。
自分にも非があったら、謝るなり何なりすればいいとは思うけど
「聞いてるの!?」
バシッ
こんなことされる理由がわからない。
楽しいのだろうか。
‥‥‥‥‥‥いや、理由ならあるか。
日本独特の縦社会。
年下に負けて、その上レギュラーまで奪われて悔しい。恥ずかしい。ってところかな?
それならこんなことやってないで、もっと練習すればいいのに。
私よりも練習しないから上手くなれないだけじゃない。
「ヤバッ。誰か人来たよ!」
「あ、あれ青峰君と、桃井じゃない?」
ビクッ
自分でもわかるくらい肩が震えたのがわかる。
当然、先輩たちもわかったようで。