SHORT STORY

□席替え
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「よーし、じゃあ今日のHRは席替えから始めるぞー!」



こんな呑気な、話から始まった今日の学校生活は、席替えから始まるようだった。



ホントに止めて欲しい。


私の席は、一番後ろの窓側。

つまり、一番いいポジションを確保しているのだ。






それなのに、あの先生は私の席をとるつもりらしい。

溜め息しか出ないよ‥‥‥‥






「クジ作ってきたから、廊下側、先頭から取って行ってくれ。」






と言う事は、私は一番最後って言う事ですか!?



はぁ。


今日はついてない。








どんどんと皆がクジを引いていく中、もうどうでも良くなった私は、空を見ていた。



「ほら、三城で最後だぞ。」




再び溜め息をつくと、中に入っていた最後の一枚を引いた。





「よし、全員引いたな。じゃあ、今張り出した紙の通りに動いてくれー」




いいながら張り出した紙を見て自分の番号を探した。



残り物には福がある!
なんて淡い期待をして、先に後ろの方の席を探してみるも、自分の番号はなかった。





まあ、そうだよね。


そう何度も同じ席に何てならないよね。




はぁ、と何度目かわからない溜め息をはいたあと、再び自分の席を探し始めた。
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