SHORT STORY
□電話番号
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「李璃ちゃん!!」
『な、何?さつきちゃん?』
もう帰ろうか。と思い、靴を履き、体育館の横を通り過ぎようとした時、さつきちゃんに話しかけられた。
「お願い!!青峰君を呼んできてくれない!?」
『えっ?』
私は今、正大に間抜けな顔をしていると思う。
「お願い!!青峰君、今どこかの空き教室にいると思うの!」
『な、な、何で?』
「今日部活の最終調整があるんだけど、そのあとに、大事なミーティングがあるの!それにレギュラーは絶対でなきゃならないんだけど、どうしても来なくて!!」
『そ、そうじゃなくて、なんで私?それに、青峰君と会うなんて無理だよ。』
さつきちゃんは知っているはずである。私が青峰君のことを好きなのを。それに、青峰君と会ったら、緊張しすぎて話すどころじゃない。
「無理は承知よ!お願い!!」
『でも‥‥‥‥‥‥』