SHORT STORY
□適わない
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「おい、李璃。さっさとしろ。」
『う、うるさい/////』
今私は何をしてるのかというと‥‥絶賛彼氏を押し倒し中なのです。
「ったく、俺を押し倒したかっただけとかマジありえねぇ。その先を考えろよ。」
『だって、いつも私ばっかりがドキドキされられてるから、押し倒したらドキドキすると思ったんだもん!』
「”だもん”って‥‥‥‥‥‥はぁ。」
溜め息突かないでよぉ‥‥。なんか、空しくなるじゃん。
「お前バカなんだな。」
『大輝に言われたくない!!私の方が上だもん。』
赤点ぎりぎりのくせに!
「そういうバカじゃねぇよ。ほら、手ぇかせ。」
急に手を引かれた先は、大輝の左胸。
バクバクバクバク‥‥‥‥‥‥
え?これって大輝の‥‥‥‥
「お前を見るたびにこんなんなんだよ。っつか、お前に触れたらもっとヤベェけど。」
『//////』
「なんで、お前が赤くなってんだよ。」
『大輝がカッコ良くて‥‥‥‥』
「バーカ。」
「んで、さっきも言ったろ。押し倒したんだから、何かしろよ。」
『//////!!!!』
何かって言われても‥‥‥‥‥‥‥‥
それより、大輝の色気の方がヤバい!!!
もうなんか、めっちゃカッコいいんだけど!
「しょうがねぇ。李璃からのキスで許してやる。」