SHORT STORY

□好きなんだ‥‥
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いつも思う‥‥‥‥




世の中は不公平だ。



カッコいい人は可愛い人と対になり、





好きな人は自分とはまた別の子と対になる。




私の場合もそう。









青峰君とは仲が悪いわけではない。むしろその逆。よく話すし、よく絡む。
だけど青峰君はいつもさつきちゃんと一緒。








さつきちゃんとは仲が良いし、嫌いなわけでもない。
だけど、青峰君と一緒の所を見ると自分に嫌悪感が生まれてくる。













ーーーーーーーーーー







暇だったので、教室で課題をやっていた。
そこに、きれいな桃色の髪をした子がガラっと扉を開けた。





「李璃!!明日一緒に買い物に行かない?」




『さつき!急だね?まあ、別に予定とかもないし、いいよ!』



「よかった。あ、私そろそろ部活行かなきゃだから、詳しくは後でメールするね!」




『分かった!頑張ってね!!』





やっぱり可愛いな。なんて思いながらさっきやってた課題をやり始めた。







ー翌日ー




「よう。」

『何で?』





さつきからきたメールで指定された場所に行くと、そこにはさつきではなく青峰君が立っていた。






『さつきは?』
「風邪引いたんだとよ。」
『えっ?大丈夫かな。お見舞いとか行った方が‥‥』
「さつきの代わりに俺が来た。」
『えっ!?』







行くぞと言われ、腕を引かれた。
さつきが風邪を引いて良かったなんて思った私は最低だと思う。



















その後、いろいろな場所に連れて行かれ、外も暗くなってきた頃。最後に行きたい場所がある。なんて言われて、断れるわけもなくついていった場所は、ストリートのコートだった。







『好きなんだね、バスケ。』
「バスケ以上に面白いもんなんてねぇよ。」







そこに転がっていたバスケットボールを突き、ガンっとリングに入れていた。






『やっぱり凄いね。』
「当たり前だ。俺だぜ?」







そういう青峰にクスクスと笑ってしまった。すると、青峰に表情がなくなった。
どうしよう。怒らせてしまったのか。





『あ、ごめん。バカにして笑ったんじゃ‥‥「なぁ。」』




私の言葉を遮るようにして発せられた言葉。
その後に続く言葉は彼にしては意外なものだった。






「李璃、好きなやつ‥‥‥‥いるか?」













『え?』
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