ずっとキミを想ってた
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「しっかり体を休めてね!明日は午前練習だから、遅れないように!以上、解散!!」
「「「「「「お疲れっしたー!」」」」」」
さて、スポドリのボトルを片付けなきゃ。
「おーい、空。帰るぞー!」
『あ、うん。ちょっと待ってて!』
早く終わらせなきゃ。
火神君が待ってる。
「あ、空ちゃん、今ちょっと大丈夫?」
『どうかしましたか?』
リコ先輩が帰りに話しかけてくるなんて珍しいな。
まあ、いつもは雑談とかする前に私が先に火神君と帰ってるんだけど。
「火神君とでいいんだけど、テーピングとかの必需品を買っといてもらってもいい?」
『あ、はい、それくらいなら構いません!明日持ってくるんでいいですか?』
「えぇ、構わないわ!ありがとう。私、今日は用事があって行けないのよ。」
大丈夫です、と言って私はスポドリのボトルを片付けに戻った。
『火神君、ちょっとスポーツ店に寄ってもいい?』
「あぁ、かまわねぇよ。」
たまに、火神君と放課後に出掛けたりする。
普通、それはデートって言うのかもしれないけど、私たちにとっては違う。
家族で出掛ける、とか、友達と出掛ける、とか、そんな感じ。
「何買うんだ?」
『テーピングとかだよ。色々無くなってたみたいで。』
「そっか。じゃあついでにバッシュでも見るか。」
『うん、いいよ。』