ずっとキミを想ってた
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小学6年生。
未だにカギがかかっている部屋に、大輝はあまり帰ってこない。
夜遅くになるまでバスケをして、ご飯を食べ、風呂に入り、寝る。
その寝る時間帯にだけ、大輝は部屋に入るんだ。
「空、今日のご飯は何がいい?」
『えーっとね、それじゃあハンバーグ!』
「昨日は唐揚げで、その前はトンカツ。空はお肉料理が好きなのね。
そうだ、タマネギがなかったから買ってきてくれる?」
『はーい!』
別に嫌いじゃないんだけど、お肉料理が好きなのは大輝なんだよ、本当はね。
給食のときだって、余ったお肉取り合いしてるしね。
けど、まだお母さんに遠慮してるのか、素直に言わない。
『意地っ張りな奴。』
あれ、でもちょっと待って。
こんなにお肉ばっか食べてたら、太るよね‥‥‥‥‥‥
うわっ、やば!
もっとブスになったらどうしよう!!
今日はちょっと量を減らさなきゃ。
なんで大輝はあんだけ食べて太らないんだろ。
羨まし。
あ、バスケしてるからか。
私も運動した方がいいかな‥‥‥‥