依存している。

□09
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翌日。


スモーカーの勘で『レインベース』に行き、おれとスモーカーとたしぎちゃんとちょっとした食事をしていた。


他の部下達には情報収集を頼んである。




「そういえばアルト中将。体調は大丈夫ですか?」

「なんだ?体でも壊してんのか?」

『いや、日差しのこと言ってるんだろ?ほら吸血鬼の弱点の一つじゃん“太陽の光”は』

「なるほどな」




おれは吸血鬼。
悪魔の実の力とはいえ神話上の吸血鬼となんら変わりない。
それなりに弱点はある。



日の光。

炎。

ニンニク。

十字架。

流水。


弱点と言えるかどうかは分からないが、鏡に映らないとか招かれないと部屋に入れないとか。



不死の代償ともいえる弱点が無効になったわけではないが、おれにはあまりきかない。
あまり、というだけでまったく効かないわけではないが。



『変身しなければ多少は大丈夫』

「気をつけてくださいね」

『ありがと〜』



だがやはり、この国の暑さは異常。


目の前の水を飲み干せばおれの隣に男が二人どかりと座った。



「―――」

「―――?」


隣がうるさくてスモーカーとたしぎちゃんの声が聞こえない。

少し静かにしてもらおうと麦わら帽子をかぶった真隣の青年の肩を叩くと、彼らの口から勢いよく水が噴出された。


隣の二人組の正体は麦わらとその仲間の長鼻君だった。



「追うぞたしぎ、アルト!!」

『たしぎちゃん海兵集めて!!』

「わっ…わかりました!!」



麦わらを追うスモーカーの足は速いのなんの。


吸血鬼性を使って追いかけたほうが速いが、それをすると日の光に負けてしまう。


苦手な走りでめいいっぱい追いかければ最大のカジノ“レインディナーズ”の店内に入る。


麦わらとその一味はなぜか店内で叫んでいた。



「ゲッ、ケムリンと羽子だァ!!」



羽子っておれのことか!!




『おれは男だバカヤロー!!!』



ラストスパートのごとき走りを見せて追いかければなぜかレッドカーペットの上を走る事態になった。



「V・I・Pだと!?…あいつらクロコダイルとどんなつながりが……!!!!」

『裏世界のつながりでもあんのかねぇ!!』

「さぁな、だが次第によっちゃまとめて死刑台送りだ…!!!」



通路が別れていた。


←V・I・P   海賊→



麦わらたちは海賊の方へ進む。
それを馬鹿正直に追ったのがいけなかったんだ。


床が抜けておれ達は檻の中だった。










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