萌黄の風

□秘密。
1ページ/1ページ

授業中何気なく見たその横顔が寂しげで、
今迄そんな顔見 たことなかったから正直驚いた。
俺の知ってる不二は
いつもおだやか(何考えてるか分からないが)な笑顔で接してくれる。

なにかあった?

相談に乗ったげたいけど「何でもない」って躱されそうで
「英二?具合悪い?」
「にゃ?!平気だよ」
「そう?ならいいんだ」
「不二あのね大好きだよ」
「どうしたの急に」
えへへと笑って誤魔化す。


いつも笑顔の仮面の下にホントの感情を隠してしまう君だから今は気付かないフリしてあ げるよ。俺も君に抱く気持ちは秘密にする。いつか話してくれると信じて今は――ね。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ