Free!長編@(番外編)

□押しに弱いわたし
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「あの…」


どちら様ですか?と聞く前に







「名前ちゃんですよね!」


と、なぜか嬉しそうに聞かれた

私の知り合いだったのかな…?








「はい」


笑ってそう言えば、安心したように

はぁ〜よかったここで合ってた、と息を吐くその子







「私たち、岩鳶高校の文化祭実行委員会です!」


後ろにいた子も口を開き元気に話し出す






文化祭…実行委員会…!?



もしかして…









この2人は私に電話をかけてきた実行委員の子とは違う子だ

どちらも私とは面識がない

リボンの色を見たところ2人とも同い年ということは分かった











ぼーっと考えていると





「あの、急で申し訳ないんですけど

総選挙上位5人の方々の顔合わせを今日行うことになって…

今から準備していただいて学校まで一緒にお願いします!」











ええええええ、なんていきなり…というか強引な!





なんか嬉しそうに話しているから…断れないけど…








それに、それを言うために直接来なくてもいいのに…









「電話、してくれればよかったのに」


笑顔笑顔、と意識して言えば


「名前ちゃんは直接交渉してなんぼ、って言われたんだよね」


へへへ、って笑うその子

きっと言ったのは私に電話をしてきた実行委員の子だろう

確かに…電話で言われたら

そこでまた辞退の交渉で粘るだろう…

あー…やられた…もう…








諦めるしかないか…納得はできないけど…







そう思い


「うん…わかったよ

じゃあ、悪いけど上がって待ってて

急いで着替えて来るからさ!」






2人をリビングにあげて

私は急いで制服に着替え

身だしなみのチェックをして2人の元に行く

自分でもなかなかに早着替えだったと思う









「ごめんね、待たせて」

お行儀よく待っててくれて

窮屈ではなかったかと心配になったが

笑ってそう言えば、ぱぁっと笑い返してくれた








「では!いきましょう!」

勢いよく声を掛けるとこが

どことなく親友名前ちゃんに似ていた





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