Free!長編@(番外編)

□それは君だから
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名前の話を聞けば

どうやら今から秋の文化祭に向けて今から

張り切っている実行委員会からの電話だったらしい






名前は

「夏休み明けから練習があるんだって…」

としか言わなかったが

俺は実は、岩鳶の文化祭のあれこれを

すでに江から聞かされていた

その時は適当に聞いていたが

今まさに、それに直面しているのだ














「お兄ちゃん、岩鳶高校の総選挙って知ってる?」


「はあ?くだらねー、知るか!」


「岩鳶高校の美男美女を投票で5人ずつ決めるんだよ!もちろん本気!

それで、その5人ずつ2つのグループを作って文化祭でステージ発表をするの!」


「なんだそれ…」















つい最近した話だったから

適当に聞いたとはいえよく覚えている

つまり、名前はこの5人の中に選ばれたってやつだ






目立たねえとか言ってる割に、見ているやつは多いんだな








「で…名前は何位だったんだ?」


そう聞けば、ビクッと身体が跳ねる


「なんで…知ってるの…?」


小さな声で聞いてくる名前は

相変わらず俯いているが耳が赤い







「この間、江から聞いたんだよ

岩鳶の総選挙ってやつ、で何位なんだ」




名前は、ええ〜…と言って

俺にもたれかかってくる




「知らないよぉ……」

と拗ねるように頭をぐりぐり押し付けてくる

きっと相当恥ずかしいんだろうな




「いいじゃねえかどうせ俺も文化祭見に行くんだ」

と言えば名前はやだやだ!と

俺に更に抱きついて駄々をこねた





「恥ずかしい…」

と呟く名前、やっぱ可愛い





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