Free!長編①(番外編)
□パワーは…
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それにしても今日の名前も可愛い
サラッと着ている白のワンピースも
名前らしくてよく似合ってる
日差しよけか、つばの広い帽子を被っている
全体的に上品にまとまっててすごく綺麗だ
上品な格好のくせに、喋り出すと
いつものワケのわからない名前で…
まあ…そこも可愛いんだけど
公園につくと、さすが夏休み
午前中だっていうのに小学生やらその親やら
人は結構多く割とにぎやかだ
「名前はいつも公園で何してんだ？」
だって一人だろ？一人でなにするって…
「ん～、ハトにエサあげたり！」
ハト？ああ、いるけど…
お前、それで楽しめるなんてある意味すげぇよ
「ほぉ～…」
そう返してやれば、後ね！と続く
「たまに小学生の子と遊ぶよ！」
え？小学生？なんでまた
「は？知り合いなのか？」
と聞けば、首を横に振る
「かくれんぼの鬼を頼まれるの」
と微笑む名前
お前…小学生に混じって遊んでんのかよ！
どれだけ健全なんだお前は、と思わず吹き出す
「今度凛君もやる？」
と聞いてきたが、丁寧に断っておいた
名前と2人でいると
なーんにもない公園だって
すっげぇ楽しく過ごせる
やっぱ隣には名前がいねえとダメだな
近くでキャッチボールをしている
小学生を見ながら、ほのぼのと感じる幸せ
隣にいる名前も同じように
行き交うボールを目で追っている
自然と2人でベンチに座りながら
木陰の涼しさを味わう
クーラーの効いてる部屋もいいが
たまにはこういうのもいいもんだ…
「公園も、いいでしょ」
俺に微笑みかける名前に
「そうだな」と微笑んで返す
あ～…時間過ぎるのが遅く感じる…
のんびり、のんびり過ぎていく時間
公園の緑を見渡して息をいっぱい吸い込む
たまに吹く風は夏独特の匂いを含んでいて
それだけですごく心地がいい
俺の姿を見て、ふふふと微笑む名前
あー…公園の散歩っつーのもいいな
もちろん、名前がいねえと意味ねえけど
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