Free!長編@(番外編)
□あれから
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休憩に入って、アイが俺にタオルを持ってきた
毎度ながら俺のマネージャーのように
あちこちどこでもついてくるアイ
疲れねえのかな、とか思いつつ
さんきゅ、と言ってタオルを受け取る
「そう言えばさっき、名前さんを見ましたよ!」
と突然名前の名前を出すアイ
「は!?」
水泳の頭になっていた俺に
いきなり入ってきた彼女の名前
俺は思わず驚いて声をあげた
いや、驚くことではないんだけどな
今日学校にいるって聞いてたし
「いつみたんだ?」
とりあえずそう聞くと
「さっき用があって渚君と部室に行ったんですけど…
名前さん、陸上部の方々と一緒に歩いていましたよ?」
「はああ!?」
今度こそ本当に驚いて声をあげた俺
陸上部!?なんで名前が!?
あいつ部活入ってなかったんじゃねえのか!
陸部と言えば、怜だ!
怜に聞けば何かわかるかもしれねえ
「怜!」
勢いよくそう呼ぶと
「何です、大きな声で呼ばなくても聞こえています」
ゴーグルを外して眼鏡に切り替えていたため
いつものように眼鏡をくいっとあげながら応える怜
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